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スポーツと生活の豆知識
横浜スタジアム
ロッテ共用問題
横浜スタジアムの着工が正式に決定した頃、ロッテオリオンズも大洋と共用で本拠地としたいと表明を行った。この時のロッテの本拠地は宮城県仙台市の県営宮城球場であったが、東北新幹線は未開通、航空機も今ほど気軽に利用できる交通手段ではなかった時代であり、6球団中4球団が西日本に本拠を置いていた当時のパ・リーグで、カード毎の長距離移動はロッテ球団・相手球団ともに選手の肉体面や経費の面で負担が非常に大きかった。それゆえ、首都圏に球場が出来るのはロッテ球団にとって願ってもない好都合な出来事であった。ロッテは大洋に対し「横浜スタジアムで年間40試合前後の公式戦を開催したい」と申し入れを行った。
しかし、横浜スタジアムの単独使用を既定路線として進めていた大洋は、共用によって日程上の制約を受ける事を嫌いロッテの申し入れを拒否した。このとき大洋は既に川崎市に対し正式な移転通告をしていたため、プロ球団がもたらす経済効果を得たい横浜市と、それを喪失したくない川崎市、全国2位の人口を誇る大都市横浜で集客を伸ばしたい大洋球団とロッテ球団、以上4者の思惑が交錯し、マスコミ等世間も注目する中(一部では両球団の合併報道や、横浜スタジアムに国土計画が出資していたことから「西武が大洋を買収」という報道もあった)で竣工間近まで調整が続いた。
だが、横浜スタジアムの使用優先順位については、もともと神奈川県を保護地域としていた大洋に一日の長があり、また当時のロッテの選手や首脳陣が人工芝球場を好んでいなかったともいわれ、結局当初の予定通り横浜スタジアムは大洋の専用となり、ロッテは川崎球場に落ち着くこととなった。
本拠地問題が収束した後も、大洋が横浜移転発表前後に配慮を行わず紛糾を呼んだ経緯などから、川崎市と大洋球団は半ば絶縁状態となり、大洋(横浜)球団の川崎球場での公式戦開催は横浜移転後の1978年から1992年までなかった。1993年には16年ぶりに阪神タイガース戦が1試合のみ日程が組まれたものの雨天中止となり、結局同球場のスタンドが取り壊される2000年まで、ついに一試合も行われることはなかった(但し1994年、2000年にはオープン戦を開催している。1995年にもオープン戦を予定していたが雨天中止)。
